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ダンパーの基本!初心者にも理解できるその役割と種類

車の部品の豆知識
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自動車の足回りを支える重要な部品であるダンパーに焦点を当てた記事です。

この記事では、ダンパーがどのような部品であるか、その主な役割や異なる種類について、初心者にも分かりやすく解説します。

足回りの世界は奥深く、この基本的な知識を身につけることで、より車について理解を深めることができます。

サスペンションの重要部品!ダンパーについて

自動車のサスペンションシステムの主要な部品であるダンパーに焦点を当てています。

ダンパーは筒型の形状をしており、中央からロッドが突出している特徴的なデザインを持っています。

時にはショックアブソーバーとも呼ばれるこの部品について詳しく説明します。

ダンパーの重要な構成要素には以下のようなものがあります。

これらの部品がどのように機能するかについては、後ほど詳しく解説しますので、まずはこれらの部品がダンパーに含まれているということを把握しておいてください。

外側のカバー(複筒式ダンパーに特有)
ピストンロッド
ピストン
ピストンバルブ
シリンダー
油室(複筒式ダンパーに特有)
ベースバルブ(複筒式ダンパーに特有)
フリーピストン(単筒式ダンパーに特有)

ダンパーの主な機能解説

■スプリングの動きを制御

ダンパーはサスペンションシステム内で重要な役割を果たします。

主に、スプリングが縮んだ際に生じる反動を制御するのがその役割です。

車のサスペンションには、スプリングという部品が含まれており、これは力が加わらない状態で伸びています。

しかし、車がコーナリングを行う際や道路の段差に遭遇した際に、このスプリングは縮みます。

そして、縮んだスプリングは元の状態に戻ろうとします。

ダンパーの仕事は、このスプリングが元に戻ろうとする際の動きを穏やかにすることです。

これにより、車の乗り心地が大幅に向上します。

ダンパーがなければ、車は縮んだスプリングが元に戻ろうとする際の動きを抑制できず、乗り心地が悪化します。

■車の傾き速度を調整

ダンパーはまた、車のロールスピード、つまり車がコーナーで傾く速度を決定する役割も持っています。

ロールとは、車がコーナーを曲がる際に外側に傾く現象を指します。

車のロール量はスプリングによって決まりますが、ロールの速度は主にダンパーによって制御されます。

これにより、車は曲がり角に応じてスムーズかつ安定して傾き、運転の快適性と安全性が向上します。

ダンパーの機能とメカニズム

ダンパーの基本的な動作原理は、シリンダー内のオイルが特定のバルブシステムを通過することによって生じる「減衰力」という力に基づいています。

この減衰力は、スプリングが圧縮される(縮む)時と拡張する(伸びる)時の両方で発生することを理解すると、ダンパーの動作原理が明確になります。

バルブシステムをもう少し詳しく説明すると、ピストンにはオリフィス(小さな穴)やリーフバルブと呼ばれる薄い板が取り付けられています。

これらの部品は、ピストンの動きの速度に応じてオイルの流量を調整する役割を担っています。

この機能により、ダンパーは車両の乗り心地と安定性を高める重要な役割を果たしています。

ダンパーの主要なタイプと特徴

■複筒式ダンパー(ツインチューブ型)

複筒式ダンパー、別名ツインチューブ型ダンパーは、内部シリンダーと外側のアウターシェルという2つの筒で構成されています。

このタイプのダンパーは、市販車のサスペンションに広く使用されています。

このダンパーの構造では、ピストンロッドが縮むと、内筒内のオイルが外筒の空間へ移動します。

このタイプの利点は、筒が二重構造であるため耐久性が高く、製造コストが低いことです。

一方で、キャビテーション(オイル中の空気が気泡となって現れる現象)が発生しやすいという欠点があります。

■単筒式ダンパー(シングルチューブ型)

単筒式ダンパー、またはシングルチューブ型ダンパーは、外側のアウターシェルを使用せず、シリンダーだけで構成されています。

このタイプは主に競技用車両に多く用いられます。

このダンパーには、フリーピストンという部品がオイルと高圧ガスを分ける役割を果たしており、フリーピストンの上側にはオイルとピストンバルブが、下側には高圧ガスが配置されています。

単筒式の利点は、より大きな減衰力を発生させられることと、キャビテーションの心配がないことです。

ただし、高品質な部品が必要とされるため、製造コストが高くなるのがデメリットです。

まとめ

この記事では、ダンパーの機能、その重要性、およびその種類について解説しました。

ダンパーは、車をいじる趣味がある方や定期的にタイヤを交換する方には馴染み深い部品かもしれませんが、多くの人には目にする機会の少ない部品です。

にもかかわらず、自動車の運転においてダンパーは非常に重要な役割を果たしています。

もしダンパーに興味を持った方がいれば、車のメンテナンスや車検の際に整備工場を訪れる機会を利用して、ダンパーを実際に見せてもらうことをおすすめします。

これは、自動車の重要な部分をより深く理解する良い機会になるでしょう。

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