長期間使用した車のヘッドライトが黄ばむことは珍しくなく、多くのドライバーがこの問題に直面しています。
ヘッドライトが黄ばむと、見た目の問題だけでなく、安全性の低下や事故のリスクにも繋がる可能性があります。
この記事では、ヘッドライトが黄ばむ原因と、それを取り除く方法、さらには効果的な製品についてもご紹介します！
ヘッドライトの黄ばみの原因について
車を屋根付きのガレージのような場所に駐車すると、太陽光線の影響を受けにくいため、ヘッドライトは数年たっても比較的良好な状態を保つことが多いです。
一方で、屋外の屋根のない場所に車を長期間保管する場合、太陽光線の紫外線が直接ヘッドライトのプラスチックカバーに当たり、時間の経過とともにカバーが黄ばんでしまうことがあります。
ヘッドライトの黄ばみの他の原因
先に紹介した紫外線以外にも、ヘッドライトが黄ばむ様々な原因があります。
■物理的な傷
悪天候や道路状況の悪い地域で運転する際、ヘッドライトには微細な傷が付くことがあります。
これらの傷は放置すると徐々に増え、汚れが蓄積し、最終的にヘッドライトの黄ばみを引き起こします。
■経年劣化によるもの
ヘッドライトは新車の際にコーティングされていますが、洗車などにより徐々にこのコーティングは剥がれ落ちます。
特に直射日光の影響を受けやすいカバー部分は、時間とともに黄ばみが顕著になります。
■熱による影響
ヘッドライトのカバーはポリカーボネート製で、おおよそ120～130℃までの熱に耐えることができます。
ヘッドライトの電球が発する熱がカバー部分に伝わり、長期間にわたる使用によりカバーが徐々に黄ばんでいきます。
ヘッドライトの黄ばみを放置した際の影響
ヘッドライトが黄ばんだまま放置して運転を続けると、どのような問題が生じるのでしょうか。
ヘッドライトの黄ばみは単なる見た目の問題ではなく、運転上の安全性にも影響を及ぼします。
■照明効果の低下
特に夜間の運転において、ヘッドライトは視認性を高める重要な役割を果たします。
しかし、黄ばんだヘッドライトを使用すると、ライトの明るさが低下し、夜道の視界が悪化することがあります。
■車検の合格が難しくなる
車検は車両の安全基準を満たしているかを確認するための法的な検査です。
ヘッドライトの光量は車検の検査項目の一つで、各ライトが6,400カンデラ以上の明るさを持つことが要求されます。
黄ばみがひどいヘッドライトはこの基準を満たさず、車検に合格しない可能性があります。
ヘッドライトの黄ばみ除去方法
安全で快適なドライビングのためには、ヘッドライトのメンテナンスが重要です。
ここではヘッドライトカバーの黄ばみを取り除く手順を紹介します。では、詳細に見ていきましょう。
■必要なアイテム
マスキングテープ
ヘッドライト周辺の傷防止のために使用します。一般的にホームセンターや工具店で入手可能です。
耐水性サンドペーパー
水を使って磨くことができるサンドペーパーです。粗さの度合いに注意して選びましょう。
コンパウンド
研磨剤として使用し、サンドペーパーで磨いた後に使います。種類によって粒度が異なるので、選ぶ際は注意が必要です。
金属用洗剤
プラスチック素材にも使用できる洗剤を選び、主にクリーニングや研磨に使います。
ヘッドライト専用クリーナー・コーティング剤
市販のヘッドライトクリーナーやコーティング剤を使用すると効果的です。下地処理からコーティングまでのセット製品もあり、使い勝手が良いです。
■① 汚れを洗い流す
はじめに、ヘッドライトの周辺の汚れを水で洗い流します。これにより磨き作業時の傷を防ぎます。
■② 耐水性サンドペーパーで磨く
ヘッドライト周囲にマスキングテープで保護した後、粗い耐水性サンドペーパーを使って丁寧に磨きます。
作業しやすいようサンドペーパーを適切なサイズにカットしておきます。
■③ コンパウンドで細かく磨く
黄ばみが薄くなったら、コンパウンドを使い、さらに細かく磨き上げます。布にコンパウンドを取り、優しく丁寧に磨きます。
■④ コーティング
最後にヘッドライトをコーティングして完成です。
この時点で元々のコーティングは完全に消失しているため、再コーティングすることで紫外線などからヘッドライトを保護します。
ヘッドライトの黄ばみ除去時の重要なポイント
ヘッドライトの黄ばみ除去作業における「研磨時のポイント」と「コーティング時のポイント」について説明します。
■ヘッドライトの研磨時のポイント
ヘッドライトを研磨する際、特に注意が必要なのは、ヘッドライトカバーを取り外す際に車体に傷をつけないようにすることです。
作業に不慣れな場合は特に慎重に行いましょう。また、カバーを戻す際は確実に取り付けることが重要です。
■ヘッドライトにコーティングを施す際のポイント
コーティング剤を選ぶ際は、耐久性が高い製品を選ぶことが望ましいです。
また、コーティング前の研磨工程は、耐水ペーパーやコンパウンドを用いて丁寧に行うことが重要です。
これにより、最終的な仕上がりの品質が大きく左右されます。
■金属用洗剤「ピカール」を使用するテクニック
金属用洗剤「ピカール」には研磨剤が含まれており、金属表面の傷や汚れを効果的に取り除くことができます。
プラスチックにも対応しているため、ヘッドライトの黄ばみ除去にも有効です。
ポチップ
ヘッドライト黄ばみ除去後のコーティング剤おすすめ3選
ヘッドライトの黄ばみを除去した後に使用する、おすすめのコーティング剤を3つ紹介します。
■CarZoot ヘッドライトレストレーションキット
ポチップ
このキットは、ヘッドライトクリーナー、コーティング剤、専用スポンジ、そして2枚の専用タオルがセットになっています。
準備が面倒な方にも手軽に使用できる便利なセットです。日本製で、品質の安心感もあります。
■3M ヘッドライトレストアキット
ポチップ
3M ヘッドライトレストアキット 39174は、ヘッドライトの黄ばみやくすみに対応し、除去後の表面保護に役立ちます。
マスキングテープや作業用グローブも含まれており、すぐに作業を開始できるのが魅力です。
■アダマスオクタ MPS グロスアップパウダー
ポチップ
この製品は、塗って拭くだけで黄ばみや水垢を除去し、同時に光沢を向上させるコーティングが可能です。
手間のかかる工程を省き、簡単に使用できる点が特徴です。光沢アップとクレンジングを一度に行える便利な製品です。
まとめ
長期間車を使用していると、徐々にさまざまな部分が気になり始めます。特にヘッドライトの黄ばみは、よく見られる問題の一つです。
黄ばみを放置すると、視界不良を引き起こし、事故のリスクを高める可能性があります。
また、車検の際に不合格になることもあるため、注意が必要です。
この記事を参考に、自分でヘッドライトのコーティングを試みるのも良いでしょう。
もし自信がなければ、専門家に依頼するのも一つの方法です。
